SpotCam:「AIは人々の生活を向上させる」

By: SpotCam | 16:54 Apr 16/22

元の記事リンク:AI will have the opportunity to improve your life


技術の進歩に伴い、身の回りのものを調べる新しい方法がどんどん開発されています。新登場のカメラには、人の動きを検知する機能、湿度や温度を監視機能、高度な顔認識機能が搭載されています。しかし、その安全性はどうでしょうか?


カメラには、セキュリティや保護というイメージがあります。しかし、偵察などの悪意ある目的にも使われることがあります。では、「役に立つ」と「危険」の境界線はどこなのでしょうか?カメラの安全性を高めるものは何なのでしょうか?映像プラットフォームにおけるAIの未来は、どのような未来なのでしょうか?


次世代防犯カメラについて、cybernewsでは、クラウド・ホームセキュリティカメラの改良に取り組むSpotCamのCTO、Hawk Hsieh氏にお話を伺いました。


SpotCamの初期の頃について伺います。これまでの道のりはどのようなものだったのでしょうか?


簡単なものではありませんでした。当社は、2014年からクラウド技術とIPカメラ、そして携帯ソフトウェアとWebソフトウェアを統合し、家庭やSMB(中小企業)向けに使いやすいビデオ監視ソリューションを実現した初期サプライヤーの1つです。その後、多くの類似製品が出てきました。当社は、クラウドや携帯/Webクライアントソフトウェアのシステムをより安定させ、人に寄り添った機能を作り出すことに軸を置いています。それが、多くのブランドがこの市場から撤退したりする中で、当社がまだ抜きんでた存在であり続けられる理由だと思っています。SpotCamのソリューションの焦点は、映像や環境データを収集すること、データを表示してユーザーが最も簡単な方法でデータを活用できるようにすること、そしてクラウド上の付加価値機能に基づくサブスクリプション・ビジネスモデルを開発することの3つです。


映像・環境データの収集:ここ数年、住宅や商業施設での監視ニーズに対応するため、さまざまなカメラが登場しています。例えば、映像だけでなく、湿度や温度などの環境データも収集できるカメラや、映像内の人の動きを感知するスマートカメラなどです。


モニタリング情報の表示:Androidスマホ、iOSスマホ、Google Home、Amazon Alexa、Webブラウザ、IFTTTなど、ユーザーが使いやすい端末で、動画やその他の環境データを含むモニタリング情報を簡単に取得できるよう努めています。


サブスクリプション・ビジネスモデル(SAAS):すべての監視データをクラウドに集めることで、監視サービスに付加価値をつけることができます。録画のクラウド保存延長は、最もベーシックなオプションサービスの一つです。ユーザーは、保存機器の高いコストやかさばる容量を気にする必要がなくなります。さらに、リアルタイム画像AIアルゴリズムを使って、大量の映像からインテリジェンスを導き出し、ユーザーにインサイトを提供することで、ユーザーに今何が起きているのかを知らせることができます。


どのようなお仕事をされているのか、ご紹介いただけますか?AIはどのように製品に組み込まれているのでしょうか?


私はSpotCamのCTOとして、クラウドシステムのアーキテクチャ設計と、SpotCamクラウドプラットフォームの開発・保守(DevOps)を担当しています。プラットフォームは、リアルタイムビデオストリーミング、ビデオ録画、コールバック、リアルタイムイベントプッシュ、クラウドコンピューティングAIアルゴリズム、および統合などが含まれています。


当社は、エッジコンピューティングとクラウドコンピューティングAIの両方を導入しています。エッジコンピューティングはカメラに内蔵されており、カメラを購入するとそのAI機能を手に入れることができますが、クラウドコンピューティングのAIはサブスクリプションが必要で、我々が構築したクラウドプラットフォーム上で稼働します。クラウドコンピューティングの統合については、欧州・アメリカ・ASEANなど主要な地域にクラウドコンピューティングホストを配備し、ストリーミングビデオによる推論を行うことでパフォーマンスを高めています。そのため、当社のクラウドサービスを契約しているユーザーには、リアルタイムのAIイベントプッシュを提供することができます。


スマートホームデバイスにまつわるデマや誤解のうち、最もよく耳にするものは何でしょうか?それらの通説は何に基づいていると思いますか?


スマートホームデバイスについて最も多い誤解は、Wi-Fi機能があり、アプリによる遠隔操作ができれば、スマートホームデバイスであると思われていることです。よく、自宅のエアコンを遠隔操作するとか、寝る前にベッドで携帯電話で電気を消すといった宣伝がありますが、これはそんなに便利な訳ではありませんし、本当のニーズではなくて、思い付きの機能のようなものです。これは、近年のAIの音声認識機能によって随分変わりました。例えば、気温が28度以上になったらエアコンをつける、起きたら電気をつけるなど、条件付きのコントロールが発話によって可能になります。スマートホームデバイスはエコシステムを形成し、さまざまな条件やユーザーの要望に応じて、デバイスがインテリジェントに行動できるようになる必要があります。そうなれば、それは本当のスマートホームデバイスだと私は思います。


最近の世界の動きから影響を受けた仕事の分野はありますか?その結果、何か新しい機能を追加したりされましたか?


新型コロナウイルスの感染拡大で、私を含め、多くの人が在宅勤務をするようになったことですね。間違いありません。特に、保育園が閉鎖されたので、親たちは自宅で赤ちゃんの世話をしなくてはならなくなりました。そこで、今回もクラウド技術を活用し、ソフトウェア、ハードウェア、クラウドアルゴリズムを統合して、革新的な見守りカメラ「SpotCam BabyCam」を開発しました。これは赤ちゃんの泣き声、鼻や口が何かに覆われていないか、寝返りを検知したり、自動的にアルバムを作成し、家族の楽しい思い出を作ってくれるカメラです。


ビデオ監視システム以外で、重要インフラ企業にとって不可欠なセキュリティ対策はどのようなものだとお考えですか?


安全面では、鉱業、石油・ガス、鉄道車両など、さまざまなミッションクリティカルな環境の運用現場で、映像解析のアプローチにより、人の転倒や異常行動の検知を試みています。重要インフラの安全に対しては、単に映像を使った安全対策に頼るだけでは十分ではありません。その他、転倒、無呼吸、心拍異常など、生体の異常なバイタルサインを非接触で検知するセンサーなど、特殊な用途のセンサーや検知器の実装を急いでいます。将来的には、バイオレーダーがビデオ監視カメラと連携して、生命の危機をより正確に検知できるようになるかもしれません。


個人で自宅やネットワークのセキュリティを確保したい方に対して、何かアドバイスをいただけますか?


当社では、クラウド型家庭用監視カメラをお勧めしています。個人の方が求めているのは、ケーブル配線、ネットワーク設定、保存機器の調達、専用サーバースペースなどに手間がかからない、使いやすい監視システムです。当社のSpotCamのようなクラウド型ホームモニタリングカメラは、技術に詳しくなくても、設置のDIY能力に長けていない方にもお使いいただけるように作られています。もうひとつ大切なのは、ECのみのブランドではなく、インターネット上で実際にリファレンスできるブランドであることです。


ECサイトでしか見かけない輸出入業者のブランドはたくさんあります。サイト内には正規の企業の情報は見当たりません。このような製品では、セキュリティや信頼性を担保できません。個人の方がネットワークセキュリティやプライバシーの安全を守るためには、インターネット上で正規のリファレンスが見つかる製品を選ぶことがベストだと思います。


公共安全におけるテクノロジーの将来については、どのようにお考えですか?


現在、人が行き交う通りには、すでにたくさんのCCTVが敷設されています。これは警察に迅速に事件を解明してもらうためのものです。今後、より広帯域で遅延の少ない5G無線通信が実現すれば、超高解像度の映像のリアルタイム伝送が可能になり、映像監視システムに新たな可能性が生まれるかもしれません。5Gネットワーク上に接続されたカメラは、複雑な配線は不要で、電源があればどこにでも設置することができます。SpotCamシステムのようなクラウドストレージと組み合わせることで、映像監視システムをポータブルで簡単に利用できるようになります。さらに、クラウドプラットフォームにさらに多くのAIアルゴリズムが追加されれば、このポータブルでフレキシブルな映像監視システムは、単にライブ映像の配信や映像データの保存をするだけでなく、より高度で洗練されたタスクを実行することができるようになるでしょう。また、将来的にスマート映像監視システムの機能を制限するものは、技術ではなく、プライバシーや政治的な懸念であると思っています。現在、EU全域で公共スペースでの顔認証が禁止されつつあります。


近い将来、私たちの生活のどのような部分がテクノロジーによって便利に変わっていくとお考えですか?


AIは文字通り居場所を見つけ、私たちの生活を徐々に向上させています。最も分かりやすい例は、ナンバープレート認識システムです。AIの3つの要素が、次のように駐車場の流れを完璧に満たしています。


データ:毎日駐車場を出入りする数万台のナンバープレートが画像データの供給源として安定している。


モデル:ナンバープレートは非常に分かりやすいので、手動でモデルを学習させた後は駐車場に合ったAIモデルを学習させるのに時間がかからない。


ハードウェア:駐車場にカメラや照明を設置するのは標準的にあるため、カメラの映像をサーバーのある現場の管理室に接続するのは容易である。


将来的には、これらの3つの要素を満たすような事例があれば、AIが生活を向上させるきっかけになるはずです。それが、私たちがSpotCamで求めていることでもあります。


SpotCam 今後の展開について?


SpotCamは、家庭や中小企業のユーザーに使いやすいビデオ監視・セキュリティサービスを提供するために、スマートクラウドプラットフォームで接続されたカメラやその他のセキュリティデバイスなどの新しいハードウェアをこれからも導入していきます。また、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)やVSaaS(サービスとしてのビデオ監視)のビジネスモデルをさらに発展させ、クラウドプラットフォームに付加価値機能をさらに追加し、異なるニーズを持つ様々なユーザーが自分のニーズに合ったSpotCamのビデオ監視ソリューションやセキュリティソリューションを見つけてサブスクライブできるようにしていきます。


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